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きまぐれオレンジロード
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<!-- &tag(アニメ・マンガ,週刊少年ジャンプ,アニメ,きまぐれオレンジロード); --> ==きまぐれオレンジ☆ロード== まつもと泉の漫画作品。1984年~1987年まで[[週刊少年ジャンプ]]に連載され(全157話)、大ヒットした。<br /> 1987年から1988年まで日本テレビ系列で[[アニメ化]]、1988年には劇場用映画も製作されている(後述)。また、1995年にはドラマCDが作成された。<br /> ===作品概要=== 主人公である優柔不断な超能力少年・春日恭介と、学内一の不良として恐れられていたきまぐれな娘の鮎川まどか、まどかの幼馴染であり妹分の檜山ひかるとの三角関係を描いた青春ラブコメ漫画。<br /> 連載当初のキャッチコピーは「POP&LITE」。少女マンガっぽさを持ったかわいらしい絵柄とちょっとエッチなラブコメ調ストーリーは、格闘物がメインである[[週刊少年ジャンプ]]にとっては異色な存在であったこともあり大ヒットし、男子読者のみならず女子読者の獲得にも貢献していた。当時[[週刊少年サンデー]]など他紙では、[[あだち充]]作『[[タッチ]]』や[[高橋留美子]]作『[[うる星やつら]]』などがブームであったため、ラブコメを好む読者を[[週刊少年ジャンプ]]にも引き付けることに成功した作品でもあった。<br /> まつもとのインタビューによると、『[[タッチ]]』の南ちゃんのような明るくてかわいい親近感が湧くようなキャラが主流な時代であったため、逆に優等生ではなく不良でアウトローなキャラをヒロインとして、冴えない女の子が不良男に憧れるという当時の少女マンガのイメージを逆に少年誌に持ち込むというコンセプトであったという。ヒロインである鮎川まどかは、当時大人気であった中森明菜をモチーフとして、彼女の初期楽曲である「少女A」のイメージにセクシーな大人の女性を強調しつつ自分の中に持っている究極の理想像の女性を描いてやろうという気持ちであったという。実際に作品内には中森明菜のレコードジャケットやステージ衣装をモチーフとしたポージングが多数存在している。 ====あらすじ==== 春日恭介は春日家の長男、家族は父の隆とふたごの妹・くるみ、まなみとの4人家族。一見普通のなんでもないこの一家だが、実はこの家族、超能力一家なのだ。そのことが周囲にバレるたび彼らは引っ越しを繰り返している。<br /> 7回目の引っ越しでやってきた街。そこで恭介は真っ赤な麦わら帽子をかぶった美少女に出会い、一目ぼれしてしまう。ところが翌日、転校先の中学で恭介が再開したその少女・鮎川まどかは、学校では有名な不良少女だった…。<br /> 最初は恭介を無視していたまどかも、恭介の優しさに触れて本来の素直な自分を少しずつ取り戻していく。そして恭介もまどかに惹かれていく。さらにはまどかの妹分・檜山ひかるも恭介に付きまとい何かと世話をやきはじめ、はじめは邪険にしていた恭介もだんだんひかるをかわいく思うようになってくる。<br /> 二人の理想の少女にはさまれて楽しい学園生活を送る恭介だが、優柔不断な性格が災いして、自分が好きなのは、まどかとひかるのいったいどっちなのか判らなくなってしまうのだ…。 ====絵柄の変遷==== 本作品の特徴として、単行本第1巻から18巻までの5年間で絵柄が大きく変わっていることが挙げられる。本作に限らず、作家が連載中に画力が向上することによって、絵の特徴が大きく変わっていくことは散見される現象である。しかし本作品では、まつもとが連載中に原因不明の体調不良に度々襲われるようになったため長期休載となったが、連載再開後の一時期に絵柄が大きく変化してしまった。とりわけ登場人物の髪型の変化は一見しただけでは同じ作品かどうか見紛うほどであり。連載当時にファンから大不評を買っている<ref>実際に単行本折り返しの作者コメント欄に、当時ファンから批判的手紙が殺到したため、髪型の変更を元に戻した経緯が記載されている。</ref>。この変化については、当時まつもとのアシスタントであった萩原一至(のちに[[週刊少年ジャンプ]]にて『BASTARD!!』を連載)が代筆をしていたのではないかと噂されるほどであった。なお、まつもと本人はこの噂について公式ファンブック内で否定している。ちなみにまつもとの体調不良については連載終了後の2004年になってからその原因が'''脳脊髄液減少症'''によるものであったことが判明、以降まつもとは脳脊髄液減少症の啓蒙活動に努めている。<br /> また本作品は加筆修正版が複数あることが知られている。[[週刊少年ジャンプ]]本誌に掲載された最終回は、まつもとの体調不良による連載終了の申し入れにより急展開で終幕へ向かって進み、ページ数の都合もあってやや駆け足の展開になってしまった。このため、ジャンプコミックス単行本化にあたって最終18巻では最終回直前回を中心に15ページの加筆修正がなされている。さらに1992年の愛蔵版発行時にも多くのコマで加筆修正されている。さらに1998年に[[集英社]]文庫から文庫版きまぐれオレンジ★ロード(全10巻)が刊行されたが、こちらでも細かなセリフやコマの加筆や修正がなされているほか、各話扉絵に雑誌掲載当時のあおり文が追加されたほか、特別編「パニックin銭湯!」が収録されている。<br /> このように本誌連載版、ジャンプコミックス版、愛蔵版、文庫版と最終回が全て違っている上に、愛蔵版や文庫版では連載時より年月が過ぎているがゆえの加筆修正であるために、修正箇所ではその絵柄がかなり異なっている。 ===アニメ版=== 1987年4月6日から1988年3月7日まで、毎週月曜日19:30~20:00の放映枠で日本テレビおよびその系列局にて放送された(全48回)。スタジオぴえろ製作。 ====スタッフ==== *原作:まつもと泉 *企画:布川ゆうじ、藤原正道 *プロデューサー:堀越徹、河野秀雄、深草礼子 *シリーズ構成:寺田憲史 *総作画監督:後藤真砂子 *キャラクターデザイン:高田明美 *美術監督:小林七郎、中村光毅、三浦智 *撮影監督:金子仁 *音響監督:松浦典良 *音楽:鷺巣詩郎 *監督:小林治 *タイトルアニメーション:望月智充、平野俊弘、垣野内成美、森川滋、飯面雅子、三原武憲、下田正美、後藤真砂子、後藤隆幸 *企画制作:日本テレビ *製作:東宝、スタジオぴえろ *著作:まつもと泉 / [[集英社]]・日本テレビ・東宝・ぴえろ ====メインキャスト==== {| class="wikitable" |- |~キャラクター |~アニメ版キャスト |~ドラマCD版 |- |春日恭介 |古谷徹 |堀川亮 |- |鮎川まどか |鶴ひろみ |桜井智 |- |檜山ひかる |原えりこ |今井由香 |- |春日まなみ |富沢美智恵 |宮村優子 |- |春日くるみ |本多知恵子 |本井英美 |- |春日隆 |富山敬 |- |- |アバカブのマスター |屋良有作 |三陽五郎 |- |火野勇作 |菊池正美 |上田祐司 |- |おじいちゃん&Br;ジンゴロ(飼い猫) |緒方賢一 |- |- |小松整司 |難波圭一 |岩田光央 |- |八田一也 |龍田直樹 |山崎たくみ |- |馬男 |鈴木勝美 |- |- |牛子 |中島千里 |- |- |一弥 |坂本千夏 |- |- |あかね |松井菜桜子 |- |} ====演出==== オープニングおよびエンディングはいずれも趣向を凝らしたものになっており、何カットも「切った」映像(108枚/分)を使用したもの、アニメのセル画をコピー機にかけて1985年のA-ha「Take On Me」のPV調の手書き風にしたもの、砂アニメを使用したもの、ループ演出など、まだCGがなかった時代に他のアニメとは一線を画した演出の斬新さが多く、そのアナログアニメの粋を集めた作風はアニメ誌を中心に高く評価された(参考⇒[//www.nicovideo.jp/watch/sm2674587 ★>http][//www.nicovideo.jp/watch/sm1175065 ★>http]) 。<br /> また、本作のヒロイン・鮎川まどかはアニメ放送していた1987年の学研「アニメディア」誌、1988年の徳間書店「アニメージュ」誌の女性キャラ人気投票で1位を獲得するなど、熱狂的人気を誇った。鮎川まどかは当時絶大な人気を誇った中森明菜がモデルとなっている。<br /> アニメ版は主役を演じた声優陣にとっても好評かつ思い出深い作品となっているらしく、春日恭介役の古谷徹は今まで演じた中で最も気に入っている作品とキャラクターに本作と春日恭介を上げているほか、鮎川まどか役の鶴ひろみも同様に鮎川まどかに入れ込んでおり、当時はまどかと同じ髪型にするほどのお気に入りだったという。<br /> アニメ版は国外にも輸出されている。1990年代初頭には海外の熱心なファンサブによって翻訳された海賊版が出回っていたが、フランスで1996年~97年にテレビ局「Télévision Française 1」<ref>フランス元国営放送局で1987年に民営化された。日本のNHKに相当する。</ref>にて『Max et Compagnie』のタイトルで放送されたことから海外でも大人気作品としてして知られるとなった。フランスではDéclic Images社、アメリカではAnimEigo社とADVision社、英国ではMVM Films社からそれぞれ映像作品が販売されている。 ====あの日にかえりたい==== 1988年に製作された劇場版アニメ『あの日にかえりたい』は、脚本・シリーズ構成を手がけた寺田憲史の手によって製作され、原作ともTVアニメとも異なる、恭介、まどかの大学受験の時期を中心に描かれた作品。超能力・妄想・ギャグといった原作にみられたコミカルな要素を一切排除して、三角関係が崩壊に至る過程を描いたため、賛否両論大きく分かれる結果となった。なおこの作品は原作者・まつもと泉までもが酷評しており、自身のウェブサイトでも「原作から離れたパラレルワールドと考えてほしい」と記述しているほど。<br /> 以降も寺田の手によって、1990年代にも「新きまぐれオレンジ☆ロード」シリーズが製作されている。 ===[[久米田康治]]との関連=== ====[[久米田康治]]との関係==== 1980年代を代表するラブコメ作品であり、[[久米田康治|久米田先生]]も愛読していたのであろうか?作品内に何度か登場している。なお、久米田作品でも連載中に絵柄が安定せずどんどん表情が変わっていってしまうことがたびたび指摘されており、作品内においても自虐的に取り上げられるほどであるが、この変遷がオレンジロードを意識したものであるかどうかは定かではない…。<br /> [[久米田康治|久米田先生]]は、2009年の[[太宰治]]生誕100年にあたり製作された短編映画『パンドラの匣』の感想について、パンフレットに短評を求められた際に感想とともに「太宰の書いたオレンジロード」と評した。しかしながら、このニュアンスが伝わらなかったのかオレンジロードの部分が編集により削除されてしまった。この経緯について[[さよなら絶望先生]][[201話『スキマの手毬唄』|201話]]が[[週刊少年マガジン]]本誌に掲載(2009年11月4日)されたときの[[週刊少年マガジン巻末コメント|巻末コメント]]にて 映画の感想で本当に言いたかったのは太宰の書いたオレンジロードだったって事なんです。 と言及された。この件に関しては、[[さよなら絶望先生第十九集|単行本第十九集]]の[[紙ブログ]]に詳細ないきさつが書かれている。<br /> 久米田先生の中では、’’'''ラブコメ=オレンジロード'''’’の図式が出来上がっているのかもしれない。 ====[[さよなら絶望先生]] 作品内にて==== [[5話『ヒジニモ負ケズ ヒザニモ負ケズ』|5話]]では、特殊部隊“砂漠のネリ消し”が、なぜか[[きまぐれオレンジロード]]の単行本を持って登場した。 その他、[[82話『大チョコもり』|82話]]では「1/3の愛の言葉集」として、鮎川まどかの「アバカブにはココアなんてメニューはないのよ」が取り上げられている。[[155話『うもれすく』|155話]]では、学級文庫に単行本が置かれていたほか、[[198話『ブンカとカワウソの冒険』|198話]]には『爆走はるみロード』というパロディマンガが登場している。
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